栄養学

【栄養学】酵素栄養学について

おはようございます。

ALLアプローチ協会 関東支部長 鈴木 正道です。

本日も当協会の公式ブログをお読みいただき誠にありがとうございます。

理学療法士・作業療法士・柔道整復師の皆さんに向けて、

酵素栄養学についてお伝えしたいと思います。

先日フェイクニュースで面白いニュースを見かけたのでご紹介

「日本人有給休暇消化酵素を持たず」

日本人には有給休暇を消化する働きを持つ

「ヤスミトリーゼ」とうい酵素が世界で一番保有率が少なかった

というフェイクニュースです。

なかなかセンスのあるフェイクニュースだったので

患者さんや勉強会でのジョークとしてご活用ください。

さて本題です。

みなさん栄養や体質の勉強をしていると

「酵素」というワードを聞いたことをあると思います。

酵素に関しての知識を

みなさんにお伝えしていきたいと思います。

酵素とは、

日本では定義があいまいなようですが、

アメリカでは9番目の栄養素として栄養学に組み込まれています。

①たんぱく質 ②炭水化物 ③脂質 ④ビタミン ⑤ミネラル

⑥食物繊維 ⑦水 ⑧ファイトケミカル ⑨酵素

日本の栄養素では⑦までですが、アメリカで日本よりも

栄養に対する意識が国民に浸透しているようです。

◆酵素の特性

酵素はあらゆる生物に存在し、

生体で起こる化学反応に対して触媒として機能する分子です。

生体内で作り出されるたんぱく質を基にして構成される。

食べ物を消化するのも、

エネルギーを作り出すのも、

体の毒素を分解するのも、

体の中の不要な物質を分解するのも、

呼吸も

心臓を動かすのも

すべて酵素を触媒にして科学反応を起こしています。

人間の体は100兆個の細胞でできており、

これらが1000万回/秒の化学反応を行っています。

全ての生命活動には酵素が必要で、

酵素なくして人は生きていくことができません。

◆酵素の三大特性

1.気質特異性

酵素は一つの仕事しかできない。

不器用なやつなんです。

しかし、職人なんです。

それぞれのスペシャリストが集まれば

複雑な目的も達成することができます。

現在人間の細胞には、

2万種類以上の異なった酵素が存在します。

たんぱく質分解酵素だけで9000種類以上存在し、

人間の細胞を作り出すためには

13000種の酵素を使用すると言われています。

2.最適温度

酵素はたんぱく質で出来ているためとても熱に弱いのです。

48℃で2時間

50℃で20分

53℃で2分

で活性を失います。中には75℃以上でも失活しないものもあります。

(キウイフルーツに含まれるプロテアーゼの一種は75℃でも失活しない稀なケース)

体を温めると酵素活性が高まり、体温が下がると酵素の活性が低下します。

人の体温は36.5℃が最適とされていて、

身体細胞の新陳代謝が活発、免疫力も高く、体内酵素の活性も高い状態。

35.5℃で自律神経の機能が低下し、

排泄機能低下や、新陳代謝が不活性になるため肌トラブルなどが出始める。

34℃ど自分で自分の体を自由に動かす事ができない体温。

33℃で死の入り口。山で遭難し、幻覚が出てくる体温。死が目前。

体温が1℃下がる毎に

どんどん酵素の活性が低下して死に近づいていくんですね。

3.最適pH

体内の消化器官内のpHに合わせて酵素活性が高まるようになっている。

胃酸に多く含まれるプロテアーゼは酸性で、

唾液や腸液にに含まれるアミラーゼは中性で、

膵液から出て十二指腸で活躍するリパーゼはアルカリ性で、

活性化するようになっています。

食後に水分を取りすぎると

胃酸が薄まって消化を阻害するので注意しましょう。

食後は2時間程空けてから水分摂取を開始するのが消化には優しいです。

◆酵素の種類

酵素は体内で作られる体内酵素(潜在酵素)と

外部から取り入れる(食物酵素)に分けられます。

潜在酵素は食べたものを分解する消化酵素と

生命活動に必要な代謝酵素に分かれます。

食物酵素は生きている物、生のものに多く含まれ

加熱調理によって酵素が失活してしまいます。

食物酵素が生きている状態で摂取すると

体内で事故消化をして、体内の消化酵素を

あまり使わずに分解してくれます。

一日に作られる酵素の量は一定という理論から、

消化酵素を節約して、

代謝酵素が温存できれば代謝能力がアップし、

体内の解毒力も、老廃物質の分解能力も向上するという理屈です。

ファスティングの理論も、断食することによって

代謝酵素をフル活用して細胞を活性化することができるのです。

◆代謝酵素を温存するポイント

1、調理の仕方に注意(加熱しすぎ、揚げ物ばかりの食事に注意)

2、食べすぎない(消化酵素は加齢によって減少してくる)

3、人種にあった食事

(乳製品や肉中心の生活は日本人の体質には合わない人もいる)

4、自然界にない科学的に生産されたものをなるべく摂取しない。

5、酵素を多く含んだ物を食べる(生の物、フルーツ、発酵食品)

怪我をした動物は食事をしないでじっと回復を待つそうです。

我々も体調が悪い時には食欲が低下しますが、

そこで無理に食べると回復力を低下させてしまいます。

事故で入院した患者さんの話でもよく

最初は食べたくなかったと話されることが多いです。

重い症状を慢性的に抱えている患者様には、

まず代謝酵素を活用していただき、

自分の自己回復力を高めていただくことから始めましょう。

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日も一日良い時間をお過ごしください。

鈴木 正道

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