その他

【身体の感覚レベル】内臓調整や頭蓋仙骨療法に必要な感覚レベルと施術の関係

皆さん ALLアプローチの記事を見て頂き有難うございます。

ALLアプローチ協会 代表の山口拓也です。

今回の記事は、「感覚レベル」についての話をさせて頂きます。

セミナーで内臓調整や頭蓋仙骨療法、経絡やエネルギー治療などをお伝えしていますが

取得するのに一番大事なのは感覚レベルです。

そもそも感覚レベルとは何なのか?どんな鍛え方があるのか?

臨床とどのような関係があるのか?など解説していきますのでぜひ最後までご覧下さい。

【感覚レベルとは?】

まず、感覚の話ですが

視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚の5つの種類があります。

第六感などの感覚は、直感などを指しているので今回の感覚とは少し話がずれますね。

色々な感覚があるんですが、

通常感覚は外部からの刺激を受けて生じるもので

刺激を受ける受容器のことを感覚器官とも呼びます。

受容器が刺激を受け取り脳に伝えられて情報をインプットする流れがあります。

受容器が刺激を受け取るんですが、人によって受け取れる強さの幅があり

このことを閾値と言います。この閾値が低いと様々な感覚を受け取れるし

閾値が高いと繊細な情報を受容器が受け取れることができません。

【臨床における重要な感覚とは?】

臨床で最も重要な感覚は、体性感覚です。

体性感覚には、表在感覚・深部感覚があります。

表在感覚には、触覚や痛覚、温冷覚などがあります。
深部感覚には、運動覚や圧覚、振動覚など

治療で大事なのは、どれだけ触覚(触れた感覚)や圧覚(抑えられた感覚)、運動覚(関節の角度など)などの

感覚レベルを上げられるかが重要です。

ちなみに、患者さんの内蔵感覚(内臓の情報を神経を介して脳で認知する)を引き上げるのも重要です。

内臓感覚が下がると自律神経を介した働きが下がりますし、イネイトインテリジェンスが働かず自然治癒力の低下に影響します。



【患者さんは感覚レベルが落ちてる?】

臨床において施術の効果を最大化するには

セラピストの感覚レベルを上げることが重要になってきますが

患者さんの感覚レベルを上げることも大事になってきます。




例えば↓

・肩こりで肩の血流循環が悪いのに肩こりを感じていない

・腰の痛みが強くて他の部位の痛みを感じていない

・強いマッサージをしないとやってもらった感じがしない

・悪い油などを摂取しても何も感じない(内臓感覚の低下)

などなど

人の体は、血流障害や軟部組織が固くなったり痛みや不調を感じていると

受容器の感覚レベルがどんどん低下して不調そのものを隠そうとする働きがあります。

結果、感覚レベルが下がっているので生活の中で悪いことを積み重ねてどんどん体を壊していきます。

(生活習慣の悪さ→感覚レベル低下→不調を感じない→生活習慣の悪さを継続するという悪循環に陥ります)



良くセラピストで感覚レベルを上げる鍛錬をすると

食べすぎたり、油物を摂取すると気持ち悪くなったり不調になったりします。

それは、体に害のある状態を感覚として感じて反応しているからです。

感覚レベルが上がっているからこそ、不調もすぐに分かるってことですね。

逆に言えば、神社や自然の多いところ行ったりセラピストに治療されて

良い刺激をしっかり受け取れるのは感覚レベルが高いということになります。



大事なのは、患者さんの感覚レベルを上げることが

治療の効果や自然治癒力を最大化できるということにもなります。

セラピスト本人と患者さん2人の感覚レベルを引き上げましょう。



【感覚レベルが必要な施術とは?】

正直、すべての施術はセラピストの感覚レベルが高ければ高いほど効果を発揮します。

例えば、筋膜リリースであれば

どのくらいの深さでどんなベクトルで圧迫を加えれば組織が緩むのか?

などは、セラピスト自身の触覚や運動覚、圧覚などの閾値が広くないと難しいです。

頭蓋仙骨療法だって1次呼吸の紙1枚分の動きを理解して誘導するのも感覚が必要だし

経絡治療のエネルギー循環の悪さを見るのも体性感覚や視覚で判断したり

操体法に関しては、感覚でしか頼ることができないテクニックです。



自分の感覚が上がれば上がるほど

どのようなタッチで相手の身体をコントロールするば成果ができるか分かるようになってきます。



ちなみに患者さんの評価も感覚レベルを上げると簡単にできるようになります。

特に私は、視覚からの情報で患者さんの悪いところを判断できたり

何には嗅覚から相手の悪い部位を判断するセラピストもいます。



【感覚レベルを上げるためにはどうすれば良いのか?】

いろんな要因が関係しますが、大きな影響として筋肉の筋緊張異常があります。

筋肉は、様々な感覚を受け取る組織なので筋肉が緊張していると全身の感覚受容器に悪い影響を及ぼします。

そして、筋肉を固くする要因として内臓も関係します。

内臓体制反射で内臓→筋肉に影響するので、内臓のケアも重要になってきます。

そのため、表在感覚+内臓感覚を引き上げること、悪い生活習慣を減らすことが大事になってきます。

感覚レベルを上げるセルフメンテナンス をお伝えしているので、ぜひ動画を見ながら実践してみて下さい。

(感覚アップできる手段)

✅徒手アプローチの際に、タッチの深さやベクトルを意識しながら毎回治療をする

✅自身の呼吸を深くするように運動や瞑想などを日々行う

✅内臓に負担のかかる食事を制限し水分摂取など工夫する

✅自然や神社などエネルギーが多い場所に向かう

✅全身の筋緊張をコントロールするセルフケアを毎日実践する

本日の記事は以上となります。

ぜひ臨床で感覚レベルを意識して施術やテクニックをして頂ければと思います。

FB・ツイッターなどでシェアして頂けると嬉しいです。

最後まで読んで頂き誠に有難うございました。

ALLアプローチ協会 代表 山口拓也

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