皆さん こんにちは
ALLアプローチ協会代表 山口拓也です。
いつもALLアプローチ協会公式ブログをお読み頂き、
本当にありがとうございます!
今回は、理学療法士、作業療法士、柔道整復師に向けて
内臓治療の負荷・禁忌について【好転反応‐マニュピレーション】
というテーマでお伝えしていきます。
そのためには、好転反応という知識から知っていくことが大事です。
【まず、好転反応って何?】
好転反応は、東洋医学で使われる言葉で施術後に現れる一時的な体の反応です。
治療後に重だるさや夜間痛みの増悪、めまい・頭痛等が好転反応として出る方非常に多いですね。
理由として、「老廃物が治療により血液中に流れ込む」という説があります。
なので、刺激量は非常に重要です。
そして、どの程度の刺激量が必要なのかを把握しなければなりません。内臓治療や頭蓋治療は好転反応が出やすいです。
頭蓋系は、最後にリリース系のテクニックを入れたりして常に刺激量を意識する必要が大事ですね。
【内臓治療の負荷・禁忌について】
負荷については、やはり症状によって違います。
私個人の意見としては、1つの内臓には20秒程度で終えるように内臓治療を行っております。
やはり、やりすぎると好転反応を出してしまったり本来の自然治癒力を下げる可能性も出てきてしまいます。やはり、症例によって刺激量はもちろん変わりますが……
●禁忌について
(参考文献によって様々です。私が意識して内臓治療や頭蓋治療で気を付けているものを紹介)
①妊娠初期における刺激治療
妊娠初期の患者様においては、子宮や子宮膜等の治療は避ける。早期出産の傾向を強めるリスクがありますよ!
ですが、ストレスを減少させる治療に関しては胎児が子宮に根付くのをサポートして、早すぎる陣痛活動を鎮静化させます。
②栄養失調状態
腸などの吸収障害である栄養失調状態であれば、内臓治療や頭蓋は必要です。ですが、食事から栄養が取れていない場合は治療の適応ではありません。だから、栄養学を学び栄養指導できるセラピストになる必要がありますね。
③精神疾患
もちろん、精神疾患からくる副症状は治療テクニックで何とか緩和できると思いますが
基本的には精神疾患は適応ではないという表記が多いですね。
私は、精神疾患には催眠言語やセラピーを用いることがほとんどです。
もちろん合わせて自律神経や栄養指導も行います!
④激しく消耗した状態、発熱時、心循環器疾患
この病態は、治療やしてはいけないというわけではないのですが好転反応が非常に出やすい病態です。
刺激量には注意を!!
⑤炎症徴候を伴う特定の神経疾患
特定の神経疾患も基本時には治療をやめるべきと文献を読んでいて書かれていることが多いです。
他には、脳卒中初期など……
【まとめ】
・内臓治療や、頭蓋治療は刺激量に注意をして好転反応を極力出さないように!
・好転反応の説明をしっかり患者様にして、もし反応として出ても安心するように配慮する。
・治療には、必ず禁忌や注意点があるのでそこをしっかり把握しましょう。
・日々臨床経験を積んで、刺激量を的確に患者様に合わせて治療できるように!
それでは、また明日!
山口 拓也