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触診の達人になるための「タッチのコツ」【内臓治療等で重要なタッチとは?】

皆さんこんにちは

ALLアプローチ協会 代表 山口拓也です。

本日も当協会の公式ブログをお読みいただき、誠にありがとうございます。

今日も、

理学療法士・作業療法士・柔道整復師の皆さんに向けて、

臨床で即使える治療テクニックや介入のヒントをお伝えします。

今回は、

触診の達人になるための「タッチのコツ」

というテーマでお話していきます。

ここでは、

触診のための触診ではなく、

評価・治療に活かすための触診を、

あなたに伝授いたします。

触診のコツは大きく分けて3つあります。

⓵力まない姿勢

まずは、触診をする上でのセラピスト側の姿勢が重要です。

基本的には、力んでいない姿勢を取れているかを意識してください。

セラピスト自身の身体に力が入り緊張状態にあると、

触診の原則である、

「相手の状態を感じ取る」

そのための、感度が落ちてしまいます。

また、

相手に不快感を与えてしまうので、

注意が必要です。

力まない姿勢を取るためのポイントは。、

・肩の力を抜く

・骨盤が後傾しないように片膝を立てる。あぐらはNG

・セラピストの胸骨を相手の触診部位に向ける

・触診部位を凝視しない。間接視野で見る

などが挙げられます。

すべてを完璧にする必要はありません。

患者様の姿勢や環境によって、力まない姿勢が取りづらい場合もあると思います。

ただ、

姿勢が悪いと触診の精度が落ちることを念頭に入れながら、

できるだけ力まない姿勢で触っていく癖をつけていきましょう。

色んな姿勢を力まずに取れるよう常日頃、セラピスト自身の身体も整えていくこともとても重要ですね。

セラピスト自身が、「腰が痛い」、「膝が痛い」ではお話になりません!

②骨to骨タッチ

触診部位と同様の組織で触診をする意識を持つということです。

例えば、

「関節(骨)を触るのであれば、セラピスト自身の骨で触るような意識で触りましょう」

ということです。

これは、類似した組織で触ることで触診部位との相性が良いため調和がしやすく、

より正確にタッチをすることが出来ます。

皮膚であれば皮膚同士、筋であれば指の筋同士

骨であれば末節骨や手根骨同士、で触るといった意識を持つだけで、

触診の精度はまるっきり違いますので、

是非臨床で取り入れてみてください。

⓷ダイヤル式タッチ

これは、段階に分けてタッチの圧を強くしていきターゲットへと近づいていくテクニックになります。

特に、大腰筋などの深い位置にある筋のタッチには有効なテクニックです。

こういった部位を触診する際に、いきなり深い位置まで触ろうとすると相手は不快に感じますし、抵抗してしまうので正確に触診部位を捉えることができません。

1・2・3と段階に分けて徐々に、触診の圧を加えていくことで深い位置まで抵抗なく指をスムーズに入れることが出来るので触診が正確に行えます。

3段階という決まりはなく、少しずつ圧を加えるというところがこのテクニックのポイントです。

また、

指を離していくときも、

パッといきなり離すのではなく、

段階的に力を抜いて離していくだけでも、

患者様からの印象は全く違うので、

信頼関係が生まれ、

次回から触る際の抵抗が少なくなるといったメリットがあります。

細かいですが、これが自然とできるセラピストは、

患者様から信頼されます。

<まとめ>

触診の極意について3つの記事に分けてお伝えしましたがいかがだったでしょうか?

忘れてはならないのが、

触診の本質は、

「相手の状態を感じ取る。」

です。

この基本ルールさえ守っていれば、

どんな触り方・強さ・姿勢でも究極何でも良いと思います。

かえってテクニックを意識しすぎて、この本質に反してしまうのであれば、

無理に意識する必要はありません。

あなた自身に合ったやり方があるでしょうし、

患者様によってもやり方が違うこともあるでしょう。

なので、

今回挙げた触診のコツ・テクニックを参考にしていただき、

あなたオリジナルの

「相手の状態を感じ取る」

最強のテクニック・コツを作ってください!

本日は以上になります。

最後まで当協会の公式ブログをお読みいただき、誠にありがとうございました。

ALLアプローチ協会 代表 山口拓也

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