その他

【筋膜リリース】はじめてのトリガーポイント!5つのポイント

おはようございます(^^)

ALLアプローチ協会 ブルと申します。

1~3年目の理学療法士・作業療法士・柔道整復師・整体師など

新人セラピストの先生方に向け

「はじめてのトリガーポイント!5つのポイント」

というテーマで記事を書かせて頂きます。

どうぞよろしくお願いいたします。

去年の9月から週末開業をはじめました!

患者さんの主訴の大半が「痛み」に悩まれている方です。

そういった方々と関わらせて頂いていると、

疾患と症状が一致しない方や

(例えば椎間板ヘルニアと診断名があるが、その領域ではない場所にしびれや痛みが生じているなど)

考えられる評価を実施するもイマイチヒットせず、悩んでしまうことがあります。

そんな迷った時にこのトリガーポイントの知識が

突破口になったことがありましたので、今回お伝えさせて頂きたいと思います。

もう知ってるよ!という方も多いと思うのですが、

復習としてもご活用頂けたら幸いです♪

本日の目次

① トリガーポイント治療のメリットとデメリット

② トリガーポイントとは?

③ トリガーポイント生理学

④ トリガーポイントの原因

⑤ トリガーポイントの症状




【トリガーポイント治療のメリット・デメリット】

〇メリット

・治療がシンプル

・痛みがある部位から対象となる筋が特定しやすい

・セルフメンテナンス指導がしやすい

〇デメリット

痛みを伴う

【トリガーポイントとは?】

文献には

「押すと鋭い痛みを感じる過敏になった限局性のスポットで、

筋組織の触診可能な索状硬結上の結節の中に存在するもの」

と記載されています。

これはつまり、「押すとかなり痛いコリ」のことです。

このコリの大きさは様々で米粒~豆粒くらいまで様々です。

もっと大きいこともあります。

少し試してみてほしいのですが、

腓骨頭直下~脛骨粗面下端との中間にあるコリを強く押圧してみて下さい。

足首前面~親指の辺りにズーンと鈍痛を感じませんか?

この感じがトリガーポイントです!

ちなみに今押圧した部位は胃経の経穴で足三里といわれる部位でもあります。

トリガーポイントは経穴と一致している場所が多いのも特徴の一つです♪

【トリガーポイント生理学】

筋が収縮するのはサルコメアという部位なんですが、

このサルコメアが過剰な刺激を受けて

収縮した状態から戻れなくなるとトリガーポイントが形成されます。

収縮した状態から戻れなくなるとどのような事が起こるのでしょうか

ずばり血流を阻害してしまいます。

通常、

サルコメアは小さなポンプの役割をしているとも言われていて、

収縮弛緩を繰り返すことで毛細血管を通して血液を循環させています。

トリガーポイント内のサルコメアに収縮部位があると、

そこで血流が阻害されます。

その結果、

酸素不足が起こって老廃物が蓄積しトリガーポイントに悪い刺激を与える

という負の連鎖となります。

トリガーポイントの発生要因については明らかにされていません。

エネルギー危機仮説に運動終板機能異常仮説を合わせた統合仮説が

有力な仮説として受け入れられています。

興味のある方はぜひ調べてみて下さいね。

トリガーポイントを持続させてしまう理由を生理学的に見てきましたが、

具体的にどのような事がこういった現象を引き起こしてしまうのかを

みていきたいと思います。

【トリガーポイントの原因】

といっても様々あるのですが

現代人に特に多い

「姿勢」「反復動作」「心理的要因」「栄養」

によるトリガーポイント形成や持続には注意が必要です。

例えば、

デスクワークが多い方は長時間座る事も多いと思います。

筋は動かさない状態にしておくと硬く弱くなっていきます。

そして、力をさほど必要としない動作であっても

反復することで筋に負荷をかけてしまいます。

パソコンのタイピングやスマホの長時間の使用などが良い例です。

1回1回はどうともない動きでも何百何千回と筋が収縮を繰り返しているので、

前腕~手指の疲労は計り知れませんよね・・・

さらに前腕回内位からの連鎖で

いわゆる巻き型、猫背、頭頚部前方偏移で固定されながら作業をするわけなので

上半身のあらゆる筋が酷使され、にトリガーポイントが発生する原因となります。

〇心理的要因

不安やイライラ、緊張などの精神的ストレスは

交感神経系を興奮させることによって局所の血流障害を引き起こします。

その結果、筋を硬くしてしまいトリガーポイントに悪影響を及ぼしてしまいます。


リラックスする事自体ではトリガーポイントを取り除く事は難しいですが、

リラックスした環境を取り入れることは治療効果の向上や持続に役立ちます。


私は患者さんへのアドバイスとして

ぬるめのお風呂にゆっくりつかってもらうよう指導したりします。

毎日の事ですし、血流も良くなり一日の時間でリラックスできる時間を

つくってもらうのに丁度良いなと思っています。

また栄養状態にも影響を強く受けます。


ビタミン・ミネラルが重要と言われていますが、

これら栄養素の吸収を阻害する習慣(例えば煙草など)も問題です。


患者様に指導する際は、本人の性質を考慮したり、

しっかり問診をした上で出来るところから始めていく

というスタンスが必要になってくるかと思います。



【トリガーポイントの症状】

「関連痛」

トリガーポイントといえばコレという感じです。

トリガーポイントを押圧すると特定の領域に深部痛や鈍痛を感じます。

「血管と神経の圧迫」

トリガーポイントによって太く短くなった筋が

神経を圧迫して症状を引き起こしている事があります。

神経を圧迫すると、痺れ、痛み、灼熱感、過敏性などの感覚異常が生じます。

トリガーポイントによって血流が妨げられると

そこから離れた部位の冷えを引き起こすこともあります。

また、静脈の血流が悪くなりむくみの原因になったりもします。

「自律神経への影響」

目の充血。涙の過剰分泌、眼瞼下垂、唾液の分泌過剰、持続性の鼻汁、鳥肌が

トリガーポイントの影響があると言われています。

「運動障害」

トリガーポイントは伸張すると自発的な収縮が起こります。

ですので筋の伸張性が低下するため、可動域制限因子にもなります。

ちなみにトリガーポイントは筋スパズムとは違います。

筋スパズムは筋全体の極度の収縮を伴うのに対して、

トリガーポイントはごく小さな部位の収縮です。

その他にも筋出力低下や平衡感覚異常の原因にもなります。

【まとめ】

・トリガーポイントとは押すと痛みのあるコリ

・筋の持続的緊張による血流障害がトリガーポイントに悪影響を及ぼす

・「姿勢」「反復動作」「心理的要因」「栄養」による

 トリガーポイント形成や持続には注意

・トリガーポイントの症状は関連痛だけでなく、神経血管の圧迫や

 自律神経症状、運動障害にもつながる

本日は以上になります。

最後までブログをお読み頂き本当にありがとうございました。

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