おはようございます
all アプローチ協会 鈴木 正道です。
今日は理学療法士、作業療法士、柔道整復師の方々へ向けて
糖化がもたらす恐怖
についてお話したいと思います。
◆まずは「糖化」について基本的な知識
血中にあふれた糖が、体内たんぱく質(アミノ酸)と結合し、
非酵素的に焼け焦げたような化学反応を生じることをメイラード反応という。
※1ここで糖と結合するタンパク質にはどういったものがあるか
・ヘモグロビン(120日)
・眼球(一生)
・アルブミン
・免疫グロブリン
・コラーゲン(血管、関節、皮膚)
※2メイラード反応は身近な現象です。
→例えば
どら焼きやケーキ、パンの美味しそうなこげ茶色はすべて糖とタンパクのメイラード反応による糖化物です。
これらの製品にはすべてメイラード反応が関わっています。
このメイラード反応によって作られる物質を最終糖化産物(AGEs)という。
糖+たんぱく質=AGEs
このAGEsは体内に酸化ストレスを引き起こし、脂肪を酸化させると動脈硬化を引き起こしたりする。
糖尿病ではない人でも高血糖値の人は代謝上の障害が発生する。
人によってはたんぱく質(酵素)が糖化してしまうことで
代謝酵素がうまく働かなくなる↓
・肝臓における解毒がうまくいかない
・活性酸素を除去できない
・細胞内の代謝産物を細胞外にうまく放出できない
・細胞内でうまくエネルギーを作り出せない
結果:頭痛やめまい、冷え性や血流の低下や老化につながる。
白内障や骨質の低下、靭帯・腱の劣化も糖化によって起きてくる
つまり、糖化=老化といっても過言ではありません。
コラーゲンやエラスチンが糖化すると堅くなり、伸び縮みできなくなることで
構造的にもろくなります。
肌では弾力を失いシワやタルミになりやすく、また黄ばみ、くすみの原因になります。
さらに紫外線のダメージにも弱くなるだけでなく、
紫外線そのものにも糖化を促進する働きがあるので注意が必要です。
まとめ:
糖化を進行させる生活
・日焼け止めを使用しない
・白米やパンを満腹になるまで食べる
・外食事には必ずデザートを食べる
・間食が多い
・早食い、ドカ食い(血糖値が急に上がる)
食事による糖化の予防
・避けるべき食べ物
精製された穀物(白米・小麦)糖質(白砂糖・蜂蜜)、果糖の多い果物を避ける。
・推奨される食べ物
玄米、雑穀、スペルト小麦
種類豊富な野菜
魚、貝類、肉類(鳥の胸肉)
焙煎していないナッツ類
果物(リンゴ、ベリー類)
・調理法
グリル、揚げるなどよりは、蒸す、煮るのほうが良い。
糖化が進んでいく体をリハビリするより、体が細胞レベルで活き活きしているほうが効果は高そうですね!
なぜ慣れない年末掃除をすると肩関節周囲炎を起こすひとが年始に増えるのか?
なぜ孫をおんぶしただけで腱板を痛めるのか?
なぜ立ち上がった拍子に膝を痛めるのか?
人の体は徐々に糖化の恐怖によって侵され続けているのです。
健康な人でも、糖化のリスクは知っておくべきことです。
今後糖化と合わせて酸化についてもお伝えさせていただきたいと思います。
糖化を起こすことで生じる酸化、酸化を起こすことで生じる炎症
我々セラピスト・治療家の方々にはとても大切な内容になります。
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日も一日良い時間をお過ごしください。
all アプローチ協会 鈴木 正道