筋間中隔を治療に応用させる知識とは…?
From 山口拓也
埼玉 越谷 治療院より
いつもALLアプローチ協会公式ブログをお読み頂き、
ありがとうございます!
今回は、理学療法士、作業療法士、柔道整復師に向けて
筋間中隔を治療に応用させる知識とは…?
というテーマでお伝えしていきます。
筋間中隔を知っている方はほとんどだと思いますが
臨床でどのように使用していますか?
今回が筋間中隔について書かせて頂きたいと思います。
【筋間中隔とは…?】
まず、筋間中隔とは何か?という定義の話をさせて頂きます。
定義は、さまざま言われているようですが
「筋間中隔とは、上腕、大腿、および下腿部において、
骨と最外側の筋膜に付着してその部位の筋肉を
いくつかのグループに分けている結合組織生の隔壁」
と表記されていることが多いです。
筋間中隔には、結合組織(筋膜)によって
隔てられているため
非常に癒着が起きやすい部位でもあります。
癒着により滑走障害を引き起こし可動性低下、
筋出力制限や分離収縮不全
(互いの筋肉の作用を邪魔し合う。上腕二頭筋と三頭筋など)
、血行障害などを引き起こします。
【筋間中隔の例とは?】
上腕の屈筋と伸筋の様に対立した筋間中隔を
2つ紹介させていただきます。
1つ目は、内側上腕筋間中隔です。
内側上腕筋間中隔とは、
内側筋間中隔の内側端は
上腕二頭筋の内側縁に続き内側二頭筋溝と言います。
ここは、正中神経と上腕動脈が走行します.
後方では、尺骨神経です。
ここは、
スーパーフィシャルフロントアームラインの一部でもあります。
(スーパーフィシャルフロントアームラインとは?)
・流れ
鎖骨の内側3分の1・肋軟骨・胸腰筋膜・大胸筋
・広背筋・上腕骨内側縁・内側筋間中隔・上腕内側上顆、
手根屈筋群、指の掌側面
・機能
上肢の位置の制御 体幹の姿勢制御
下肢ー体幹の力を手部に伝える
2つ目は、外側上腕筋間中隔です。
外側上腕筋間中隔には橈骨神経が存在する。
ここは、スーパーフィシャルバックアームラインです。
(スーパーフィシャルバックアームライン)
後頭骨稜・項靭帯・胸椎棘突起・僧帽筋・肩甲棘
・肩峰・鎖骨外側3分の1・三角筋・上腕骨三角筋粗面
・外側筋間中隔・上腕骨外側顆・手根伸筋群・指の背側面
【他にも癒着、滑走障害が起きやすい部位があるの?】
●例
・内側ハムストや大内転筋同士の滑走障害
・中臀筋や大臀筋の境目
・大腿四頭筋と外側広筋の境目
・腸脛靭帯と外側ハムの境目
・腓骨筋と腓腹筋の境目
・大臀筋と他の周囲の筋の境目
【まとめ】
筋間中隔は、非常に滑走障害や
血行不良が起きやすい部位でもあり
治療すべきアプローチポイントです。
アクティブでもリリースすることができますので、
ぜひアプローチしていただければと思います。
ALLアプローチ協会でも
筋膜アプローチセミナーを
開催していきますので
ぜひ楽しみにしておいてください。
本日の記事は以上となります。
もしよければ、FBなどでいいねや
シェアをしていただければと思います。
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也