ALLアプローチ協会 関東支部長 鈴木 正道です。
今回は、「血流の血管の機能低下を見つける簡単なポイント」
についてお伝えさせていただきます。
最近メディアでも取り上げられることが、増えてきたゴースト血管と呼ばれる血管のトラブルが関与してきています。
私は自分の施術の信条として、必ずすべての患者の足の観察をします。
足から分かることはとても多いです。
(足部から分かること)
・浮腫み具合
・浮腫みの質から内臓の状態
・たんぱく質代謝
・心機能の状態
・皮膚の色や温度から血流・末梢毛細血管の状態
:足趾の変形や皮膚の状態から歩行の癖や靴選びの特徴
・指の状態から経絡の状態と全身筋膜の状態の示唆
・爪の状態から感染や数か月間の栄養状態など
多くの情報を与えてくれます。
足の血管の特徴は心臓から最も遠く、身体の中で一番重力の影響を受けやすく
最も圧迫を受け続けるという点です。
なので、最も血流の悪さの影響や血管の状態を反映しやすい部位と言えると勝手に思っています。
末梢毛細血管の評価・検査は、手指の爪の付け根で検査します。
一番毛細血管を観察しやすい部位から、毛細血管の健康状態を検査できるのですが、
ここで血流の悪い毛細血管は、血管が徐々に透明に観察されその血流の流れなくなった毛細血管は、消失してしまうようになります。
こうして抹消毛細血管が消失していくことで、
手指の変改や、母趾球が痩せる足部全体が痩せてしわしわになる。
(部位別の毛細血管消失による問題)
・頭皮で起これば薄毛になる
・顔で起これば皺やシミになる
・骨で起これば骨粗鬆症
・筋腱で起これば腱断裂や筋委縮
・脳で起こればアルツハイマー
・関節で起これば関節変形
みなさんはこれらが原因で起きた慢性関節疾患が5秒○○をしただけですぐ改善!!
嘘みたいに良くなって感動!?
みたいな施術が適応すると思いますか?
そんなセミナーの実技で、「うわー!楽になった!!」と実技を楽しんで
次の日に仲間や患者に実践するとその場で変化が出て大喜び!
しかしすぐに症状が戻って繰り返し、おかしいな?5秒で治るはず?
なんてことを繰り返したことがありませんか?
ちなみに私は何度もあります(笑)
その手技が悪いのではありません。
その手技はきっと一定範囲の問題を改善する手技です。
もしくはセミナー用に一定の効果が、即時的に感じられるように設定されているので、その場での変化は一瞬で感じられます。
しかし患者の問題の本質をとらえていたわけではないだけです。
つまり、そういったテクニックや評価スキルは絶対必要です。
しかし、それだけではないだけです。
患者の体がなぜ痛むにいたったか?
その原因の中に「細胞の劣化」
その前に「血流の悪化」
その前に「血管の悪化」
その前に「栄養・食生活の悪化」
その前に「人間関係・ストレスの悪化」
その前に「コミュニケーション能力のなさ」
その前に「親との関係性・生まれた環境・出会った友達」
などなどその患者の価値観や観念を形成するに至った
深い問題の連鎖がつながっているのです。
みなさんなら戻りを最小限にし、患者の体が回復していけるようにするには、どこに介入しますか?
毛細血管がゴースト化する原因がわかっていれば
毛細毛管の血流が低下する原因がわかっていれば
その原因を深めて考えていけるのではないでしょうか?
みなさんの施術スキルはきっとレベルが高いはずです。
しかし、痛みや動きを治せず苦労している患者を抱えて
セミナーをはしごするのではなく、視点を変えることも必要です。
今まで筋・関節・靭帯・筋膜・皮膚などに
アプローチしてきた視点から血流・血管・血質に視点を広げてみましょう。
次回の第3弾では
毛細血管がゴースト化していく理由や
毛細血管の血流を改善する方法をお伝えします。
最後まで当協会の公式ブログをお読みいただき、
誠にありがとうございました!
鈴木正道