筋膜リリース 腸腰筋編
from 山口拓也
横浜 ホテル デスク より
いつもALLアプローチ協会公式ブログをお読み頂き、
ありがとうございます!
本日は、
「腸腰筋リリーステクニックの精度と効果を上げる3つのポイントとは? 」
というテーマでお話をさせて頂きます。
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昔と違い最近では、腸腰筋をリリースできるセラピストが非常に多く増えましたよね。
私自身も腸腰筋リリースは頻繁に使います。
自律神経障害や腰痛、膝痛、肩こりなどすべてのアプローチに使いますからね。
ですが、腸腰筋リリースをする際に筋硬結を完全にリリースしきるにはポイントがいくつかあります‼︎
そのポイントとは何なのか?
それを解説していきたいと思います。
また、腸腰筋アプローチをする事で
どんなメリットや効果が得られるのかも復習として
書かせて頂こうと思います‼︎
【そもそも腸腰筋って?】
今更ですが、腸腰筋とは3つの筋群を
併せて腸腰筋と読んでいます‼︎
腸腰筋=大腰筋+小腰筋+腸骨筋ですね。
そして、起始と停止ですが
腸腰筋:(起始)胸椎の12番〜腰椎の4番
(停止)大腿骨小転子部
腸骨筋:(起始)骨盤内面
(停止)大腿骨小転子部
位置関係的には、内臓の後ろにあって脊椎と内臓の間を走行しています。
腰椎のS字の湾曲を保つ役割をしていたり、
股関節や脊椎を屈曲させる役割を持っており
スポーツ業界などでは有名な筋肉ですね。
そして、腸腰筋は姿勢保持筋の1つでアナトミートレインの中では
ディープフロントラインに分類されます。
筋膜を介して長母屈筋から頸長筋まで繋がっています。
【腸腰筋のアプローチすることのメリットって?】
腸腰筋アプローチすることのメリットは、
非常にたくさんあります。
①DFLの中で最も粗大筋であるため、DFL全体の活性化や緩みに繋げる事ができる
②横隔膜とのつながりが深いため呼吸機能や腰椎のアライメントが腰髄、
仙髄の交感神経の働きに影響しているため
自律神経障害との関連が強い
③DFLは、他の筋膜ラインを助けす特性を持つため
全体の筋膜を硬くしやすくなる状況を回避できる
④歩行のリズムにも関与しており、
立脚期後半や遊脚期(振り出し)などに
影響しているので歩行状態の変化が出る
⑤DFLは、頭から足先まで繋がっているので
頚部痛・腰痛・股関節痛、膝痛全てに
関与しているので痛み改善に使う
⑥腹部の循環が悪くなる影響があるので、
冷え性などの血行不良などにつながる
⑦腸腰筋の硬さは、腰椎の動きを制限し
内臓の動きが無くなり内臓機能低下につながる
⑧大腰筋の機能低下は、筋断面積が大きく
姿勢保持筋でもあるため代謝の低下につながり
肥満になるケースが多いため肥満防止にもつながる
⑨前後のバランスに影響するため、
バランス機能低下を防げる
などなど・・・・
非常にたくさんのメリットがありますよね。
次は、治療について書かせていただきますね‼︎
【腸腰筋治療の5つのポイント】
まず、大腰筋の治療ですが
基本的には上部・中部・下部の3つに分けて
治療する先生方が多いと思います。
ですが、もっと細分化した方が効果が高いんですよ。
個人的には5つに分けて治療すると効果が最大化します‼︎
では、6箇所はどこのポイントなのか?
①大腰筋上部
・上部は、横隔膜と密に接しているため
横隔膜リリースと併せて行う。
・肝臓が上部の筋硬結を作っているケースが多いため
、肝臓治療が必要なケースが多い
・ストレスなどの交感神経系で硬くなりやすい
②大腰筋中部
・中部が硬いと大腰筋全体の硬さにつながり
機能性を非常に発揮しにくくなる
・腎臓と小腸の影響を受けるため、
腎臓治療や小腸治療の必要あり
③大腰筋下部・恥骨部
・腸骨筋と大腰筋の癒着をしっかりリリースかける
・恥骨の真上に大腰筋と腸骨筋が走行しており、
どちらも筋硬結になりやすいポイントの1つです。
④腸腰筋・縫工筋と大腿四頭筋の間
・大腿四頭筋の後ろに腸腰筋と縫工筋との
癒着が起きるため、リリースが重要となります。
⑤腸腰筋の停止部 小転子
・停止部周囲も筋硬結が硬くなるため、
アプローチしないと
「もどり」につながってしまいます
腸腰筋のアプローチする際は、
5つのポイントが重要となりますので
しっかり全てアプローチを行いましょう^ ^
本日も最後までお読み頂き
まことにありがとうございました。
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也