いつも当協会の公式ブログをお読みいただき、
本当にありがとうございます!
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也です。
今回は、
「片頭痛を筋膜リリースでスッキリ改善!?」
というテーマでお話していきます。
頭痛には大きく分けて、
「緊張性頭痛」と「片頭痛」に大別されます。
緊張性頭痛は、頭蓋や頸部・肩甲骨周りの筋・筋膜の硬直によって、
痛みや症状を引き起こすというのが、一般的な発生機所として説明されているので、
筋・筋膜のアプローチで改善されます。
しかし、片頭痛は脳の血管が膨張することで、
血管をまとわりついている三叉神経が圧迫され、
ズキズキするような痛みや拍動を感じるといった症状が
起きるというのが、一般的な発生機所とされています。
つまり、片頭痛は「血管や血流」が原因のため、
筋・筋膜のアプローチでは対応できない。
さらに、血流が促進され、かえって症状が強くなってしまうから、あまり触らない方が良い。
とも言われています。
「果たしてそうなのでしょうか?」
ほかにも、血管の狭窄を引き起こしてしまうような、
筋・筋膜へのアプローチによって、血流が良くなって、
症状緩和に繋がるのではないかと考えています。
例えば、静脈系の狭窄があることで、
脳に貯留している静脈血がなかなか心臓の方へと流れずに、
その結果、脳血管が膨張してしまっているケースもあり得ますよね?
実際に、総頸静脈や椎骨静脈・浅側頭静脈の狭窄に
関わる筋へのアプローチによって、片頭痛が改善したケースは私の臨床上多いです。
もちろん中には、治療直後に症状が悪化したケースもありましたが、
「いつも2、3日は続くのですが、今回は翌日に治ってました!」
といった声が聞かれることがありました。
なので、症状改善のスピードを早める効果もあるのではないかと思います。
※ただし、
「治療後に症状が悪化する可能性があります。」
と事前に必ず説明することをおススメします。
内臓や頭蓋治療をする前にも、好転反応の説明をすると思いますが、
それと同様な形で、治療前に念入りに説明しておきましょう!
患者様に不安を与えてしまいますし、
あなた自身の身を守るためにも!
では実際に、
「どの筋へのアプローチが有効なのか?」
臨床で結果が出せている5つの筋を紹介いたします。
【片頭痛改善に有効な5つの筋】
① 斜角筋
総頸静脈と椎骨静脈の狭窄に関わる事が多く、
メジャーの原因となりやすい筋です。
特に、頚椎に近い部位を狙うと結果が出やすいです。
② 頸長筋
これは、椎骨静脈にかなり関係が深い筋です。
上位頚椎レベルを治療することで、
結果が出やすいです。
③ 後頭下筋
椎骨静脈に関わりが深い筋です。
④ 側頭筋
浅側頭静脈と関りが深い筋です。
⑤ 胸鎖乳突筋
浅側頭静脈と総頸静脈と関りが深い筋です。
※治療はソフトタッチで行うことをおススメします。
強い刺激が加わると「好転反応」が出るリスクが上がります。
※④、⑤は治療効果が出やすい筋ではありますが、
掃除に好転反応も出やすいので、
ある程度信頼関係が出来ていて、
好転反応に対して理解があるか患者様限定で、
治療することを推奨します。
今回の片頭痛に限らず、思い込みで「治せない」、「改善しない」
とセラピスト側が決めつけてしまっている事ってあると思います。
そういった固定概念を脇に置いて考えることで、治療の可能性は広がっていき
より多くの患者様に貢献できるのではないかと思っております。
最後まで当協会のブログをお読みいただき、
本当にありがとうございました!
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也