筋膜リリース

【肩こり施術】 筋・筋膜のつながり(筋膜×経絡)・癒着の観点

おはようございます。

いつも当協会の公式ブログをお読みいただき、

誠にありがとうございます。

ALLアプローチ協会 

関東支部長 鈴木 正道です。

今回は、

【肩こり治療】筋・筋膜のつながり、癒着の観点

についてお伝えいたします。

前回肩こりに対して安易に揉むのは危険、マッサージするなら考えてマッサージしましょう。

マッサージが悪いのではない。

「肩こりの原因を考えないでマッサージするのは止めましょう」とお伝えしました。

肩こりを起こしやすい姿勢の一つとして、骨盤後傾、胸椎後湾、頭部前方突出の姿勢を例として、肩が凝る理由をお話しさせて頂きました。

前回お伝えした内容は、「筋・骨格系」の枠で話した内容になりますが、

今回は筋膜・経絡といった枠で説明をしていきたいと思います。

筋膜・経絡はつながりやラインとした考え方で

考えると肩凝りのアプローチをしやすくなります。

その中でも、広背筋と脾経の調整をすると

体幹機能から肩のアプローチをしやすくなります。

前回骨盤後傾・脊柱後弯姿勢で説明したタイプとは、別のパターンで

骨盤前傾、胸椎伸展固定パターンの肩こりの話をしながら説明させていただきます。

事務の系のデスクワーカーで一見とても姿勢良く

仕事をしている女性に多いのですが、

股関節屈曲内旋・骨盤前傾・腰椎前弯・胸椎伸展・肩甲骨下制で固まりやすく

一見首が長く見え、女性的に言えばとても素敵な感じです。

しかし、そこから動けなくなっています。

後弯タイプでも前弯タイプでもその姿勢から動けなくなっていることが肩こりの原因となりやすいです。

この前弯タイプでは、広背筋の前鋸筋クロスポイントと

筋膜張筋に短縮を作りやすく、

筋膜のつながりで言えは、スパイラルラインを使って

筋膜張筋と前鋸筋をリリースするか、

ファンククショナルラインを使って広背筋をリリースすることで

肩甲帯・体幹の可動性を引き出し、

肩甲骨が下制方向に固定されていた状態から解放されることで引き伸ばされていた

僧帽筋が伸縮できるようになることで血流が改善してきます。

経絡の観点とクロスポイント・癒着部位

とうい観点では、広背筋・前鋸筋のクロスポイント部分に

脾経の大包(たいほう)とうい経穴があります。

この経穴の圧痛や硬結を取っていくことでも

広背筋・前鋸筋の癒着をリリースでき、肩甲骨の可動性を改善することができます。

また、脾経自体を調整することでも

広背筋や上腕三頭筋、僧帽筋・中部下部母趾対立筋の循環を改善できます。

(タッチフォーヘルスより引用)

経絡の調整方法が分からないとうい方は、脾経の経絡のラインをインターネットで検索し、

(もしくは、ツボ単とうい本を買って)

脾経のライン上を足先から腋窩方向に全体的にマッサージしてみましょう。

経絡ライン上には固くなっている部分や

出っ張っている部分、凹んでいる部分ありますが、

全体的に同じような柔らかさになるようにほぐしていき、

最後に脾経の井穴(爪の部分)母趾の爪の内側の付け根部分を丁寧にほぐし、

母趾の関節の固さを丁寧にほぐす。

このほぐしている時に、イメージの世界でいいので

広背筋や僧帽筋、上腕三頭筋をほぐすイメージを

持ちながら経絡ラインや井穴を

ほぐすようにしてください。

(できればでいいです)

その後に肩の上がり具合や、肩甲骨の動き、筋の張りなどを評価すると

変化しているのでやってみてください。

アライメントで筋の短縮部位と伸長部位が

評価できるようになった後は、このように、筋のつながりや癒着部位を

アプローチすることでより肩こりの原因の深堀ができます。

ここまでお伝えした内容は、肩が凝っているという症状に対して、

肩を揉むのではなく、その肩の筋に血流障害を起こしている

原因となる姿勢を評価して、その姿勢の原因にアプローチする方法が重要です。

つまり、その姿勢で短縮している筋を伸長する方法や使えていない筋を促通する方法が重要です。

単一の筋の伸び縮みだけでなく、筋のつながりによる問題点や

筋の交差している部分の滑走性の問題、経絡上の問題にアプローチすることで

肩こりに対応する方法をお伝えさせていただきました。

次回は、内臓と姿勢、栄養に関して肩こりを説明させていただきます。

本日は以上になります。

最後まで当協会の公式ブログをお読みいただき、

誠にありがとうございました!

ALLアプローチ協会 関東支部長 鈴木 正道

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