栄養学

プロテインの種類と選び方

プロテインの種類と選び方

おはようございます。

all アプローチ協会 関東支部長  鈴木 正道です。

今回は、理学療法士・作業療法士・柔道整復師の方へ向けて

プロテインの種類と選び方

につていお伝えしたいと思います。

みなさんは患者様に蛋白質の話をすると、

プロテインを飲んだ方がいいのか?

どんなプロテインを飲んだらいいのか?

など、いろいろ質問を受けることはありまんせんか?

プロテインにも値段の違いや種類の違いがあります。

ある程度簡単に説明でき、さらにプロテインを摂取することで利点とデメリットも説明できると

この人の指導していることは実践してみようと思えるかもしれません。

そこで、私プロテインは飲んだことないのでわかりません。

プロテインなんかより、ちゃんと食事でと言っても

どうして食事の方がよいのか、しっかり説明できるほうが信頼得られそうですね!

◆今回お伝えするプロテインはこちら↓

WPC:ホエイプロテインコンセントレート(濃縮乳清蛋白質)

WPI:ホエイプロテインアイソレート(分離乳清蛋白質)

HMBプロテイン

【WPC】

薬局などで売っているプロテインで、価格は3000円~4000円

安いWPCは蛋白質含有量が80%ぐらい

ちょっと脂肪分も含まれていて

、製法の途中で乳糖をすべて取り除けていないため

→やや腹を下しやすい

【WPI】

少し大きめのスポーツショップなどで売っている。価格は5000円~6000円

蛋白質含有量は90%以上

乳糖や脂肪分はほぼ除去されている。余計な物はあまり入っていない

【HMBプロテイン】

HMBとプロテインは、

BCAAの中でもロイシンを代謝した時、5%しか得られない代謝産物(HMBCa⁺)

をプロテインにしたものである。

アミノ酸は20種類あり筋を作るには必要不可欠だが、

そのアミノ酸くっつける働きをしているのがHMBCa⁺である。

HMBの効果としては、

蛋白質の合成・筋成長促進

プロテインを20杯ぐらい飲んでHMB3g

1日の目標HMBは3g、HMBプロテインでとってしまった方が効率的に筋を作りやすい。

蛋白質は1日体重×1.5~2gが必要。

蛋白質摂取が十分であればWPCやWPIをとらなくても

HMBプロテインだけで栄養としては足りている。

しかし、蛋白質を食事から摂取しきれていない場合はWPI or WPC + HMBプロテインが効果的。

プロテインを飲むだけではHMBが不足するため、

筋トレで筋を成長させたい場合にはHMBプロテインを摂取したほうが効率的

【プロテイン摂取に対する注意点】

プロテインには有機の物はほぼないため結局、

添加物なども一緒に摂取するため

長期間の摂取するのであれば、バランスの良い食事の方が進められる。

また、プロテインだけでなくサプリメント全般に言えるのが、

一度に摂取する量が多いと体の中で代謝・排泄機能に負担がかかり副作用も懸念される。

蛋白質の過剰摂取で危険なのが

「脱灰」です。

【脱灰とは】

蛋白質を取り過ぎると体内で大量の酸を生みだし、血液が酸性に傾きます。

我々の体には酸塩基平衡という濃度調整機能があり、血液が酸性に傾いてくるとアルカリ性の物質を使って中和します。

この時体内のカルシウムが中和に使われます。

血液中にはカルシウムはそんなに多く存在しないため中和には追いつきません。

そのため大量にカルシウムを貯蓄している骨がターゲットになります。

血液が酸性に傾くと、骨から大量にカルシウムが溶け出して血液を中和する(脱灰)ことでもとの弱アルカリ性に戻します。

役目を終えたカルシウムは本来であれば再び骨に戻されます。(再石灰化)

この脱灰と再石灰化によって血液のPHを一定に保つことを恒常性(ホメオスタシス)といいます。

しかし、蛋白質を取り過ぎた状態が続くと

血液が常に酸性に傾き、脱灰が異常に促進されます。

つまり、骨かがおびただしい量のカルシウムが溶け出してしまいます。

その結果、骨がもろくなるだけでなく

筋や血管、メンタル面にもカルシウムは作用しているため

体のあちこちで不調をきたすようになってしまいます。

【まとめ】

プロテインにも種類があり、それぞれに利点・欠点がある。

蛋白質を取ることは体を作る面でも、代謝を促す面でも重要で高齢者でも栄養不足・蛋白質不足が問題となっている。

一度に大量摂取をすると体には調整反応が出てしまう。

そのため、極端な摂取を続けることは体調を崩すことにつながる。

栄養不足の方にはサプリメントで解決することを勧めるのではなく、良質な蛋白質を食事でバランスよく摂取することを勧めることが望まれる。

その際、良質な蛋白質について詳しく伝えることができるセラピストでありましょう。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございます。

今日も一日良い時間をお過ごしください。

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