その他

【炎症セミナー】全身慢性炎症と治らない痛み

おはようございます
Allアプローチ協会 鈴木正道です

今日は、全身慢性炎症に関してお伝えさせて頂きます。

なぜ今炎症の話かというと
なぜ人の痛みの治り方には

ここまで違いが出るのか?

を出発点に、

どうしたら回復が早くなるのか?

を探求して

分子栄養学という学問や

酵素栄養学という学問を学びました。

そして栄養学を学んでいたら

栄養学=生理学=生物学であることに

行きついた結果、

痛みが治りにくい

炎症が改善されにくい人は

内臓の不調や脳の不調、

心の不調や粘膜の不調を

同時に持っている人が多いことも

理解できるようになりました。

幸い病院という環境で

血液データをみて体の状態を

ある程度知りながら

体の調子を聴いて

痛みのアプローチに関わると

その違いはとても顕著に出ています。

炎症に関する重要器官、体の体質に影響する炎症に関して

重要なポイントは

【粘膜系】
・腸
・上咽頭
・副鼻腔
・口腔

の炎症が多くの難病や体調不良・精神疾患と結び付けられています。

腸の研究では、腸粘膜の炎症などの症状が

パーキンソン病やリウマチ、糖尿病などの原因に

繋がるのではないかと研究されています。

最近私が理解できて来たのは、

腸の炎症が慢性化していると

当然胃の消化能力にも問題がある人が多く、

そういった人はストレス反応による

胃腸機能の低下が慢性化している人がほとんどです。

こういった胃腸の粘膜に炎症が起きていると

同時に上咽頭や副鼻腔に炎症が起きている

人も増えてきます。

(炎症と虫歯)

ちょっと余談ですが、

虫歯って口腔内の最近が引き起こしている

エビデンスってそんなにしっかりしていないそうです。

血管・血球・血流の勉強をしていたら

こんな本に出合いました。

「もう子供の歯を削ってフッ素は詰めません」

という本に出逢いました。

内容を私なりに超簡単にまとめると、

細菌がいるのは当たり前で、

歯が細菌に負けるような栄養状態。

つまり、歯に栄養を送る毛細血管の血流や

血管の炎症が続くような食生活をしているから

歯のバリア機能や歯自体の構造が崩れて

虫歯になるんだという話が書いてありました。

◆虫歯と炎症から考えられること

これで気づいたのですが、

毛細血管の炎症や粘膜の慢性炎症が起きると

他の細胞から血流を奪うような

もやもや血管(異常血管)も増えるので、

体の構造を保つための正常な血流も

阻害されることも考えられると思いました。

実際全身性の慢性炎症を起こしている人は

・末梢の指の変形や爪の変形

・足底筋が痩せている

などの末梢の栄養不足が徐々に変形に繋がっている

ことに気づけました。



皆さんも患者さんの粘膜症状や

炎症性体質の患者(糖尿病や脂肪肝、肥満)

の人の歯や手足の状態をチェックしてみてください。

100%ではないですがそういう傾向にある人も多いと思います。

実際糖尿病の末梢神経障害や腎機能障害、

網膜障害は高血糖による

毛細血管の破綻で起きる症状なので、

少なくとも毛細血管が破綻するような

炎症や血質になっていると影響があることは確かです。

健康診断ALL「A」の時の私ですら

赤血球の顕微鏡検査をすると

血球の状態が変形していたり、

血球が数珠つなぎになっていることもあるので、

血流ってほんとに難しいなと思います。

◆酸化糖化炎症

そして毛細血管も

酸化・糖化というダメージによって

血管が壊れたり、ゴースト下していたりします。



炎症体質を理解するには酸化・糖化を理解する

必要がありますので、酸化・糖化に関する講義を

Youtubeで紹介しているのでご覧ください。

そして、私の尊敬する奥野裕次先生とお食事をさせて頂いたときに

質問させて頂いたのですが、

どうしてもやもや血管が慢性化していく人がでてくるのですか?

と質問して返ってきた答えが、

免疫系の異常が関与しているのではないか?

という話でした。

先ほど挙げた疾患の中にも腸の炎症と

リウマチの関係性が示唆されていることもあり、

腸の免疫機能と腸粘膜の破綻が繋がってくる

ように感じました。

実際腸のバリア機能が破綻してくると

血球はくっつきやすくなり(数珠状態:ルロー)、

毛細血管を血球が通りにくくなります。

炎症を起こしても血球が通れないのであれば

毛細血管を増やすしか炎症部位に

十分な栄養を送れなくなるとしたら、

いつまでももやもやした異常血管が

残存してしまうのも納得できますね。

◆炎症体質が続くと

炎症体質が続いていると、

その背景に細胞の炎症体質(肥満)や

血管の炎症体質(胃腸機能の低下)があり、

こういった状態にある人は当然、

筋・腱・靭帯や骨の耐久性が低下、

損傷を受けた後も炎症反応による治癒過程が

上手く行かないためいつまでも炎症が続き、

最終的には骨壊死を起こしたり、腱板断裂や

治らない痺れに発展しています。

物理的な刺激に対して変形しやすい人と

変形しにくい人の違いは確実にあると思います。

そしてこの全身性の炎症体質が、

単純に運動器疾患だけの問題や

粘膜系の炎症だけに留まらず、

脳や精神状態にも影響してくることが

知られてきているので放っておけない問題です。

前回のメルマガでは、

アルツハイマー病になる方法と題して

解説していますが、

アルツハイマー病の原因の中にも

慢性炎症や、糖化・酸化などの

体質異常や免疫異常などが関与している

ことをお伝えさせて頂いています。

次回のメルマガでは

「うつ」と炎症に関してお伝えさせて

頂きますので読んでいただければ幸いです。

炎症の理解はきっと皆さんの疼痛施術にも

必ず生きてくるので参考になればと思います。

本日も最後までご購読いただき

ありがとうございました。

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