いつも当協会の公式ブログをお読みいただき、本当にありがとうございます!
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也です。
今回は、
【内臓治療】腎臓の治療効果が最大化する3つのポイントとは?
というテーマでお話していきます。
内臓治療は、患者様の症状や筋骨格の崩れの根本的な原因が内臓であることがあって、
そのもどりを抑えるために行うことがありますが、
内臓自体も、「もどり」というものがあります。
もちろん、食事や栄養などの生活習慣によって、
内臓の状態が戻ってしまうこともありますが、内臓治療の精度によって、
すぐもどってしまうか、もどりを極力抑えることができるか?大きく左右します。
なので、どれだけ一つの内臓を最大限治療できるかがとても重要になってきます。
そこで今回は、
「腎臓を最大限調整する3つのポイント」
について、
皆さんにシェアしていこうと思います。
【腎臓治療の効果を最大化する3つのポイント】
① 筋・筋膜アプローチ
腎臓と関りが深い、「筋」、「筋膜」
へのアプローチがとても重要になってきます。
筋肉の硬さのもどりが、内臓由来であったりはよくある話だと思いますが
逆に筋肉が硬いままのせいで、内臓の動きが悪くなってしまい、
内臓の硬さや位置の偏移を再び引き起こしてしまうといったパターンもあります。
なので、筋・筋膜のアプローチも必要になってきます。
特に腎臓と深い関わりを持つ筋肉は、
「大腰筋」
そして、「腰方形筋」、「腹横筋」になります。
この3つはかなり重要になってくると思います。
大腰筋自体は、腎臓の真後ろにある筋肉なのでかなり関りが深いです。
腹横筋自体は、腎臓をこの腹横筋が包んでいるといった解剖学的につながりがあるため、腹横筋が短縮して硬くなってしまうと、腎臓も動きが悪くなってしまう。
なんてことも考えられます。
腰方形筋自体は、腸骨と第11・12肋骨に付着している筋で、
横隔膜が第11・12の背面まで付着しており腰方形筋と横隔膜の連結部位で硬さを作ることがあります。
横隔膜は、アナトミー・トレインの書籍にある筋膜ラインの、
「ディープ・フロント・ライン(DHL)」に含まれており大腰筋とつながりがあります。
大腰筋と腎臓は関わりが深いため、
間接的に腰方形筋の硬さが、
横隔膜⇒大腰筋⇒腎臓という形で腎臓の硬さやもどりを引き起こしてしまう原因となります。
なので、以上の3つの筋はしっかりと調整しておくことが、
腎臓治療の効果を最大限引きですために重要なわけです。
② ベクトル
治療の際に「動かす方向」をしっかりと明確にして調整していくことが重要です。
腎臓の動きとして大きく分けて4つあります。
それは、
「側方」
「回旋」
「上下」
「前後」
になります。
側方の動きとしては、ほとんどの場合が腰椎側に偏移していたり、固まっているパターンが多いです。
なので、外側に腎臓を動かすよう調整をすると、比較的上手く調整が出来ます。
回旋は、前額面上の回旋の動きで、
特に、右の腎臓の場合は左回旋(反時計回り)・左の腎臓では右回旋(時計回り)。方向の動きが硬くなっていることが多いので、チェックしながら治療をしてみてください。
前後は、矢状面上の動きで、ほとんどの場合は後方に落ちていることが多いですが、
女性の方で腰椎前弯が著明で腸や子宮などが硬くなっているケースでは、
腸・子宮が前下方に引っ張られる関係で、腎臓が前方に偏移している場合もありますので、評価しながら治療していくと良いでしょう。
上下は、前額面上の動きでほとんどが下方に落ちていることが多いです。
上記で挙げたように、調整する方向も細かく意識しながら治療をすることで、
治療の精度は一気に上がりますので、参考にしていただけたらと思います。
③ 経絡
東洋医学の中で、「経絡」といった12本のラインが存在します。
これはいわゆる、「気の流れ」の事ですね。
経絡の中に、「腎経」という経絡があります。
これは名の通り、腎臓ともつながっている経絡なので、この経絡の流れを調整するだけでも、
腎臓の硬さや疲労のもどりを抑えることに繋がります。
【まとめ】
今回は、「腎臓の治療効果を最大化する3つのポイント」について紹介しました。
さらに、腎臓治療の質を上げていくことで、
患者様が出来るだけ長い時間、症状が緩和されることへつながるのと同時に、
症状改善への近道になりますので、是非とも参考にしていただき、
明日からの臨床で活用していただけたらと思います♪
本日は以上になります。
最後まで当協会の公式ブログをお読みいただき、本当にありがとうございました!
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也