皆さん こんにちは
ALLアプローチ協会代表 山口拓也です。
私事ですが、最近は雪が降りましたが、
整体院に来院する患者様は休まず来てくれました。
患者様にはいつも感謝ですね。
今回は、理学療法士、作業療法士、柔道整復師に向けて
膵臓治療について【反射点一覧・内臓治療 膵臓編】
というテーマでお伝えしていきます。
【膵臓の解剖学・生理学】
内臓治療をする前に内臓1つ1つの生理学の把握が必要ですので
ここもしっかり覚えてくださいね!
●概要
長さ14~18㎝ 重さ70~80g
膵臓が外分泌と内分泌の特徴を持つ腺です!
●位置
膵臓は、二次的な後腹膜臓器です。
L1~L2の高さで膵頭の方が膵尾より低い位置にあります。
●膵臓の生理学について
膵臓は、外分泌と内分泌部を持つ腺です。
内分泌部であるランゲルハンス島は膵臓全体に分布しているものの、
特に膵体と膵尾に特に多い。
血糖値の調整をつかさどるホルモンである
インスリン、グルカゴン、ソマトスタチンを産生する。
●インスリンって?
インスリンは、ランゲルハウス島のβ細胞で合成され(約2mg/日)、
グルコースが身体細胞の細胞壁を透過できるようにすることで、
血糖値を下げる。
さらに、さまざまなアミン酸を細胞に取り込む際にも役立つ。
●グルカゴンって?
グルカゴンは、ランゲルハンス島のアルファ細胞で産生される。
グルカゴンは、インスリンの拮抗した働きを持っており
肝臓でのグリコーゲン分解と糖新生を促進することで
血糖値を上げる
●膵臓の外分泌について
膵臓は、膵液を膵管に分泌する。
その結果、「腹部の唾液」ともいわれる膵液が1日あたり
約1,0~1,5ℓ十二指腸に到達する。
これらの外分泌は、本来胆汁や十二指腸液と接触した際に
活性化されるのだが膵臓で活性化してしまうと
急性膵炎とつながってしまう。
【膵臓評価編】
・上肢:右手の母指球中央
・肋骨:左第3肋骨内側
・脊柱:Th8棘突起より1横指左右(左:膵尾 右:膵頭)
・頭蓋:頬骨(右頬骨→膵頭部 左頬骨→膵尾部)
【臨床でどんな時に使うの?】
臨床では、様々な状況で使います!
私自身の臨床で昔は、肝臓や腎臓、心臓に比べ使う頻度は少なかったです。
ですが、今は非常に使う頻度は多いですね。
膵臓自体を治療しても可動域に変化が出なかったのですが
やっぱり膵臓に負担のかかる方は非常に多いですね!
なぜなら、膵臓には様々な機能を持っております。
膵臓には、マルチタスクをつねに行っております。
食事を消化したり血糖値のコントロールを行ったりなど……
※内臓は、マルチタスクが苦手ですからね(^^)
具体的に話させて頂くと、血糖値が不安な方、糖尿病、肩こり、腰痛、便秘
下痢、うつ病、浮腫、体重減少など様々ですね!
【臨床で使うときの注意点】
臨床で使う際は、
まず総胆管、膵管、ファーター乳頭、オッディー括約筋が重要となる。
これらの説明からまずしていきますね!
・総胆管:肝臓の後方で肝管と胆のう管が合流して形成する管であり
胆汁を十二指腸に通す管でもある。
・膵管:膵液(消化液)を十二指腸に通す管。
大十二指腸(ファーター乳頭、オッディー括約筋の場所)で
総胆管と合流する。
膵臓に機能障害があると、総胆管にも影響が及びます。
膵臓に炎症などが起こると、総胆管が狭窄し総胆管から
胆汁が逆流して肝臓に流れてしまう。
なので、膵臓・肝臓・十二指腸のつながりを頭に入れて
他の臓器が悪影響を引き起こしているのか?
なども考察できるようになると良いかと思います!
【おまけ】
内臓治療において、膵臓だけでなく胃の治療や十二指腸の治療も重要です。
これらの臓器を治療することで、
膵臓のマニュピレーションにもなっていますので
そのようなイメージでやっていただくと良いと思います!
本日も最後まで読んで頂き本当にありがとうございました。
それでは、また明日!
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也